おなばれ

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開催レポート

2022年11月3日(祝)、新型コロナウイルス感染症の影響で2年間中止されていた「秋季例大祭神幸祭:通称おなばれ」が3年ぶりに開催されました。おなばれは「年に一度の神様の遠足」ともいわれ、神様は神輿に乗って御旅所まで、「棒打ち」や「鳥毛」によって清められた道中を進みます。 今年は天候にも恵まれ、200人のおなばれ大行列をひと目見ようと多くの方で賑わいました。当日の現地の様子をレポートしながら、今回の開催を振り返ります。

公式【生中継】11/3(木) 極限の力技!「おなばれ」土佐の山里で完全復活 | Onabare

公式【土佐の秋祭り おなばれ】極限の力技に挑む!青年団の特訓に密着

おなばれとは

「おなばれ」とは、高知県香美市香北町にある大川上美良布神社の秋祭り。
毎年11月3日、晴れやかに着飾った地域の老若男女150人が列を成して町内を練り歩きます。

行列は神社より出発。「道切り親子」を先頭に、「棒打ち」の少年たちが辻々で道を清め、碁盤を手に持ち舞う「碁盤振り」、獅子頭・立傘・神輿・鼻高(天狗の面)・稚児行列などが続きます。折り返しの御旅所では舞姫たちによる「浦安の舞」が奉納され、「おなばれ」の行列は帰路へ。

神社に戻ってきてからは約6mの棒の先に鳥毛などを付けた「鳥毛・白熊」を威勢よく拝殿に向かわせる「練り込み」が行われます。

祭り紹介

11月3日、朝から神事が執り行われている間に「おなばれ」に加わる人々が次々と装束を着付け、化粧を施します。午後1時半頃、いよいよ「おなばれ」の行列が神社を出発。地域の子どもたちや青年団の若者、そして氏子たち約150人が華やかに着飾り、長い行列を組んで神社から御旅所までを練り歩きます。

太陽が傾き始める16時頃に一行は大川上美良布神社に戻り、最大の見所でもある「練り込み」を奉納。最後は高知県民が大好きな餅まき(※)で豊作を祝い、祭りは幕を閉じます。
※例年は餅まきをしますが、今年は行いません。

歴史・背景

高知県香美市香北町韮生野(かみし かほくちょう にろうの)にある「大川上美良布(おおかわかみ びらふ)神社」は、香長平野を豊かに潤す物部川の中流域にあります。古くから一帯50村の総鎮守として祀られている歴史ある「延喜式内社」です。毎年秋になると2003年(平成15年)に高知県無形民俗文化財に指定された「おなばれ」と呼ばれる御神幸が行われます。
祭りの起源ははっきりしませんが、道具の中には「文化元年」(1804年)と記されたものがあります。1821年(文政4年)には「美良布神社奈波連之図」が描かれており、江戸時代にはすでに今のスタイルが確立されていたようです。

感染症対策

<新型コロナウイルス対策>
大川上美良布神社の秋季例大祭は、新型コロナウィルス感染症の感染防止策を講じて開催いたします。
参加者は以下の対策を取って参加いたします。観客の皆様のご理解、ご協力をお願い致します。

【参加・関係者への対策】
・巡行の参加・関係者は開催1週間前より体調管理を行い、違和感がある者は巡行に参加しない。
・飲食の際は距離を取り、黙食を基本とする。
・沿道上での飲酒、マスク/フェイスシールドを外しての会話自粛

【観客の皆様へのお願い】
・不織布マスクの着用
・身体的距離の確保
・沿道上での飲酒、食事、食べ歩きの自粛
・大声での歓声の自粛(拍手による応援)
・場所取りの自粛

当日はYOUTUBEにてライブ配信を実施いたしますので、自宅での鑑賞を推奨いたします。

継承活動の取り組み

小さな町で300年以上受け継がれてきた秋の大祭「おなばれ」。
新型コロナウイルスの影響で2年間は神事のみに規模を縮小、3年ぶりとなる通常開催に向けて、町の人々は熱く慎重に準備を進めています。

地域で「おなばれ」に関わる人々が抱く想いと、継承への取り組みについて伺いました。

おなばれ 開催概要

開催概要

日時:
11月3日(木)
場所:
大川上美良布神社
時間:
13:00 出御祭
13:30 おなばれ出発
14:30 御旅所に到着、神事・浦安の舞奉納
15:30 御旅所を出発
16:00 神社到着
16:30 還幸祭(拝殿)、鳥毛練り込み、餅配り
行事の進行状況によっては
時間が前後する可能性がございます。

アクセス

大川上美良布神社

〒781-4211 高知県香美市香北町韮生野243

● JR土佐山田駅よりJRバスで約25分「アンパンマンミュージアム前」下車、徒歩約1分
● 高知自動車道南国ICより車で約35分
● 高知龍馬空港より車で約40分